似事(読み)にせごと

精選版 日本国語大辞典 「似事」の意味・読み・例文・類語

にせ‐ごと【似事】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「にせこと」とも )
  2. 物まねごと。
    1. [初出の実例]「一切のにせ事をよく似すれば、よそ目に危き所なし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)六)
  3. 事実とは違う、うその事。
    1. [初出の実例]「Adumbro〈略〉nixecotouo(ニセコトヲ) スル」(出典:羅葡日辞書(1595))
  4. にせ物。
    1. [初出の実例]「にせ事ではあるまひか、あまりふしんなほどに、こそぐってみう」(出典:虎明本狂言・仁王(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android