デジタル大辞泉 「事実」の意味・読み・例文・類語 じ‐じつ【事実】 [名]1 実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。「意外な事実が判明する」「供述を事実に照らす」「事実に反する」「事実を曲げて話す」「歴史的事実」2 哲学で、ある時、ある所に経験的所与として見いだされる存在または出来事。論理的必然性をもたず、他のあり方にもなりうるものとして規定される。[副]本当に。実際に。「事実一度もその人には会っていない」[類語](1)真実・真相・現実・実情・実態・実際・本当・有りのまま・有り様よう・実まこと・事情・実況・実相・得体・現実・現実的・実際的・実地・現に・臨場感・リアル・史実・真正・実の・正真正銘・紛れもない・他ならない/本に・まことに・実に・真に・全く・まさに・まさしく・ひとえに・切せつ・げに・現に・ほとほと・すっかり・つくづく・全く以て・何とも・実以て・真実・真個・真正・正真しょうしん・実際・紛れもない・他ならない・有りのまま・そのもの・神しん以て・神かみ掛けて・ほんま・正真正銘・いかにも 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「事実」の意味・読み・例文・類語 じ‐じつ【事実】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 実際にあった事柄。現実にある事柄。真実のこと。哲学では、特に、必然的にあることや、単に可能としてあることと区別される。[初出の実例]「摂政被来云、今夜斉院盗人入云々、仍奉遣奉云々、右大弁来云、斎院事実也」(出典:御堂関白記‐寛仁元年(1017)七月二日)「日記は事実を専らとし紀行は吟詠をあるしとすとか」(出典:俳諧・箱館紀行(1810)跋)「或は偶ま偶ま読書学問したる者有るも其は実に落々晨星にて所謂鳳鳴二于朝陽一の類なるが故に竟に普通一般の事実(ジジツ)と認むるを得ず」(出典:国会論(1888)〈中江兆民〉)[その他の文献]〔史記‐荘周伝〕② 特に、法律で、一定の法律効果の変更や消滅を生ずる原因となる事物の関係をいう。また、民事・刑事の訴訟において、法律適用の前提ないし対象となる事件の内容の実体関係。[初出の実例]「被告人を曲庇する為め事実を掩蔽して偽証を為したる時は左の例に照して処断す」(出典:刑法(明治一三年)(1880)二一八条)「判決には左の事項を記載し判決を為したる裁判官之に署名捺印することを要す。〈略〉二 事実及争点」(出典:民事訴訟法(1926)一九一条)[ 2 ] 〘 副詞 〙 本当に。実際に。[初出の実例]「兄さんは誰よりも今の若い人達の心をよく知ってゐる。そして事実、東京で若い多くの女のお友達もおありの事であったらうし」(出典:田舎医師の子(1914)〈相馬泰三〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「事実」の読み・字形・画数・意味 【事実】じじつ まことのこと。〔韓非子、制分〕法重きものは人を得、禁輕きは事實を失ふ。字通「事」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by