伽井坊(読み)あかいぼう

日本歴史地名大系 「伽井坊」の解説

伽井坊
あかいぼう

[現在地名]下松市大字末武上

花岡はなおか八幡宮の南にあり、真言宗御室派に属し、花岡山と号す。本尊虚空蔵菩薩。

花岡八幡宮の社坊九ヵ寺のうち、現存する唯一の寺院。旧社坊の地蔵院所蔵文書(「注進案」所収)の慶長四年(一五九九)「防州都濃郡末武花岡八幡宮目録(案)書事」に「四石五斗 閼伽井坊分」とあり、「注進案」はその規模を「本堂二間半四面御拝付惣本瓦葺、庫裏桁行八間、梁行四間半箱棟作り茅葺、四方瓦尾垂」と記し、建物は文化二年(一八〇五)再建としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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