再建(読み)さいけん

精選版 日本国語大辞典 「再建」の意味・読み・例文・類語

さい‐けん【再建】

〘名〙
① 焼けたりこわれたりした建築物をたてなおすこと。
※通俗酔菩提全伝(1759)四「再建(サイケン)(〈注〉フタタヒコンリウ)已に成といへども、只両廊影壁の画未成ず」
一度おとろえたりすたれたりしたものを、もう一度つくり上げること。
帰郷(1948)〈大仏次郎〉霧夜「あなたは、日本がかうなってから、再建に何か有益な働きをするつもりで帰朝された?」

さい‐こん【再建】

〘名〙 (「こん」は「建」の呉音) 建築物を建て直すこと。特に、神社仏閣などを再び建立すること。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「或は何とやら寺の何やら堂。建立だの再建(サイコン)だのと、氏子檀方(だんぱう)はいふもさら」

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デジタル大辞泉 「再建」の意味・読み・例文・類語

さい‐けん【再建】

[名](スル)
焼けたり、壊れたりした建造物を建て直すこと。「倒壊した家屋再建する」→再建さいこん
衰えたり、うまくいかなくなったりした会社団体などをあらためて組織しなおすこと。「落ち目の政党再建する」
負傷手術などで失った部分シリコンなどの人工素材を使ったり、自身の体の組織を移植したりして元のように形作ること。「再建術」
[類語]建て増し改築移築増築建築建設建造築造営造造営建立こんりゅう普請ふしん作事さくじ造作ぞうさく新築建てる

さい‐こん【再建】

[名](スル)焼けたり壊れたりした神社や寺院などを建て直すこと。「本堂再建する」
[補説]一般の建造物の場合は「さいけん」と読む。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「再建」の読み・字形・画数・意味

【再建】さいけん

建て直す。

字通「再」の項目を見る

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