位相欠陥(読み)いそうけっかん(その他表記)topological defect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「位相欠陥」の意味・わかりやすい解説

位相欠陥
いそうけっかん
topological defect

現在の素粒子理論では,相転移が起きる際には場の対称性が破れ,仮想的な場であるヒッグス場においては局所的なエネルギーの集中領域が取残されると考えられている。この領域を位相欠陥という。位相欠陥には平面状のドメインウォール,線状のコズミックストリング (宇宙ひも) ,点状のモノポールのほか,こうした空間に局在するものではなく,空間に広く散在するテクスチャーの4種類が存在する。これらのうちテクスチャーは,宇宙の巨大構造の起源として特に有望視されていたが,1992年4月の宇宙背景放射探査機による宇宙背景放射の温度ゆらぎの観測により,その考え方は疑問視されている。

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