位襖(読み)イアオ

デジタル大辞泉 「位襖」の意味・読み・例文・類語

い‐あお〔ヰアヲ〕【位×襖】

令制で、武官朝服に用いられるあお。色が位階によって定められていた。

い‐おう〔ヰアヲ〕【位×襖】

いあお(位襖)

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精選版 日本国語大辞典 「位襖」の意味・読み・例文・類語

い‐あおヰアヲ【位襖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「襖」は、わきを縫い合わせない上衣 ) 武官の朝服の襖。位階相当の色に染めた襖。→位色(いしき)。〔令義解(718)〕

い‐おうヰアヲ【位襖】

  1. 〘 名詞 〙いあお(位襖)

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世界大百科事典(旧版)内の位襖の言及

【襖】より

…日本にも,あるいは古く北方民族から伝えられていたかもしれないが,律令の衣服の制度ではこれを公式に採用して,武官の警固や従軍の場合の正装(礼服(らいふく),朝服)として規定した。〈衣服令〉に位襖(いあお)と書かれているのがそれで,位階によって差別づけ,服色を分かった。これは襴(らん)(衣のすそにつけた細い裂)のない衣で,腋(わき)の開いたものであった(《令集解》)。…

※「位襖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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