佐加利山城跡(読み)さがりやまじようあと

日本歴史地名大系 「佐加利山城跡」の解説

佐加利山城跡
さがりやまじようあと

四王司しおうじ山の東裾野辺りにあり、南北朝時代長府在住の守護代杉又次郎入道智静が居城した。下山城・栄山城・盛山城とも書かれる。

康暦二年(一三八〇)五月一〇日大内義弘は父弘世の代官として、南朝方に属し弘世に反乱を起こした叔父師弘の鎮定に当たり、長府の下山で合戦、師弘方の杉又次郎らを打ち破った(花営三代記)。また同年一〇月八日付の大内義弘が周布入道兼氏に宛てた書状(「閥閲録」所収周布吉兵衛家文書)には「抑下山城今月五日落居候、目出候、三十余人腹切候、相残候者三十余人降参候、如此候之間此勢共直に阿武郡へ打入候、是も一両日中益田辺へ可打入候、其時以面此間之式申承候ぬと喜入候」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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