日本歴史地名大系 「阿武郡」の解説
阿武郡
あぶぐん
山口県の東北端に位置し、その東北は島根県、東南は
近海には
山陰・山陽の境界をなす中国山脈は阿武郡の東南端で北方に
郡の西北、日本海沿岸部は長く、多くの港湾を形成する。
郡内の主要河川には阿武川・
「国造本紀」に「阿武国造」がみえるが、大井川下流一帯を基盤にしてその付近を支配したものと思われ、「日本書紀」景行天皇四年の条にみえる「阿牟君」(「日本後紀」弘仁二年三月条に「阿牟公人足」などがみえる)はその氏族名といわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報