下山(読み)ゲザン

デジタル大辞泉 「下山」の意味・読み・例文・類語

げ‐ざん【下山】

[名](スル)《「げさん」とも》
山を下りること。「全員が無事下山する」⇔登山
寺で一定期間修行したのち、俗世間に出てゆくこと。

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精選版 日本国語大辞典 「下山」の意味・読み・例文・類語

げ‐ざん【下山】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「げさん」 )
  2. 山をおりること。
    1. [初出の実例]「下山 ゲサン」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「下山の準備で屋根屋、大工、経師屋などはひってゐるので」(出典:湖畔手記(1924)〈葛西善蔵〉)
    3. [その他の文献]〔南史‐隠逸・鄧郁伝〕
  3. 山にこもって修行していた者が、俗世間へ出てゆくこと。また、山寺で修行を終えて家に帰ること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「銀杏踏てしつかに児(ちご)の下山哉」(出典:俳諧・落日庵句集(1780頃か))

しもやま【下山】

  1. 姓氏一つ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「下山」の意味・わかりやすい解説

下山
しもやま

愛知県中東部、東加茂郡(ひがしかもぐん)にあった旧村名(下山村(むら))。現在は豊田(とよた)市の南東部を占める一地区。下山の地名は『和名抄(わみょうしょう)』の信茂(しも)郷による。2005年(平成17)豊田市に編入。国道301号、420号、473号が走る。三河山地上の小盆地で林野率70%以上、盆地内には水田もある。矢作(やはぎ)川の支川巴(ともえ)川上流の羽布ダム(はぶだむ)(三河湖)は農業用水に利用され、観光地(釣りやボート遊び)ともなっている。三河高原牧場もある。また、野原川の渓流でもマス釣りができる。特産物は下山茶、シクラメン。豊田市の中心市街一帯への通勤者が増え兼業農家化が進んでいる。

[伊藤郷平]

『『下山村誌』(1962・下山村)』『『下山村史』(1986~ ・下山村)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下山」の意味・わかりやすい解説

下山
しもやま

愛知県北部,豊田市南部の旧村域。美濃三河高原南東部にある。 1906年村制。 1956年額田郡下山村の一部を編入。 2005年豊田市に編入。林野が大部分を占め,人工造林共有林が多い。高原を利用する農業もあるが兼業化が進み,周辺都市の自動車関連工場へ通勤する人が多い。人造の三河湖 (巴川貯水池) は,もみじ狩りやマス釣りでにぎわう。愛知高原国定公園および天竜奥三河国定公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「下山」の意味・わかりやすい解説

下山 (しもやま)

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