佐川城跡(読み)さかわじようあと

日本歴史地名大系 「佐川城跡」の解説

佐川城跡
さかわじようあと

[現在地名]佐川町甲 古城

長宗我部氏の老臣久武内蔵助、次いで山内氏筆頭家老深尾氏の居城。佐川町東部、市街地の南にそびえる標高二〇〇メートル余の古城こじよう山頂部を主郭とし、周辺に出丸を配したもので、佐川・斗賀野とがの両地区を俯瞰する位置にある。未調査のため構造は不明であるが、寛文一二年(一六七二)の佐川土居絵図(五藤家蔵)によれば西側の奥の土居おくのどいが「追手口」であったらしい。天正一八年(一五九〇)の佐川郷地検帳は北麓一帯に佐川番衆の屋敷地を記している。

元亀二年(一五七一)頃の長宗我部氏の高岡郡北部地方制圧時に築城されたものと思われ、久武内蔵助親信が佐川番衆を率いて駐屯

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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