何くれとない(読み)なにくれとない

精選版 日本国語大辞典 「何くれとない」の意味・読み・例文・類語

なにくれ【何くれ】 と ない

  1. 「なにくれと」を否定した形だが、意味は「なにくれと」にほぼ同じ。あれこれと定めることもなく、いろいろ。
    1. [初出の実例]「何(ナニ)くれとなき甘美(うまい)ものを担て、今日はよろしうと売歩行(うりあるく)」(出典人情本・閑情末摘花(1839‐41)二)
    2. 「なにくれとなく彼の相談相手になって呉れる」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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