保垣村(読み)ほがきむら

日本歴史地名大系 「保垣村」の解説

保垣村
ほがきむら

[現在地名]向原町保垣

有留ありどめ村の東北、三篠みささ川の支流見坂みさか川に流れ込む谷筋に集落が点在し、東は豊田郡久芳くば(現賀茂郡福富町)。「芸藩通志」に「広三町、袤廿四町余、北のみ稍ひらけ其他は皆山なり、川一流南より出て長田村に入る」とある。

和名抄」所載の高田郡風速かざはや郷のうちで、延久元年(一〇六九)三月四日付の僧朝因田地売券写(野坂文書)に「風早郷本垣村串那木」とある。また大治二年(一一二七)三月日付の安芸国高田郡風早郷田畠等立券文(新出厳島文書)には本垣村公田の明細と、村内の桑一千五〇五本(長田村分を含む)の詳細が記されている。本垣村はのちには妻保垣めほがき・帆垣・帆懸などとも記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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