俱利伽羅峠(読み)くりからとうげ

改訂新版 世界大百科事典 「俱利伽羅峠」の意味・わかりやすい解説

俱利伽羅峠 (くりからとうげ)

石川県河北郡津幡町俱利伽羅と富山県小矢部市との県境にある峠。標高277m。もと栗殻峠と書き,加賀と越中を結ぶ要路で,旧北陸街道が通じていた。峠の近くに俱利伽羅不動,手向神社,不動池,五社権現がある。峠の東には源平合戦で有名な猿ヶ馬場の古戦場があり,〈義仲の寝覚の山か月かなし〉の芭蕉句碑がある。1878年この峠の北方1kmの天田峠に新道が通じてからはさびれ,現在はハイキングコースなどとして利用されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 斎藤

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android