要路(読み)ヨウロ

精選版 日本国語大辞典 「要路」の意味・読み・例文・類語

よう‐ろエウ‥【要路】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 重要な交通路。主要な道路。
    1. [初出の実例]「件橋徃還要路。人迹不絶」(出典類聚三代格‐一六・延喜二年(902)七月五日)
    2. [その他の文献]〔北史‐李崇伝〕
  3. 目的達成に必要な大切な方法・手段
    1. [初出の実例]「今執一仏之名号、都塞出離之要路」(出典:興福寺奏状(1205))
  4. 重要な地位や職務。権力威勢ある役。
    1. [初出の実例]「誰識炎天抛要路、蕉衣紗帽適吾情」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)五・閑中納涼藤原周光〉)
    2. 「封建の時代にても賤民を挙て政府の要路に用ひたることなきに非ずと雖ども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
    3. [その他の文献]〔古詩十九首‐其四〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「要路」の読み・字形・画数・意味

【要路】ようろ

重要な地位。

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