俸給生活者運動(読み)ほうきゅうせいかつしゃうんどう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

俸給生活者運動
ほうきゅうせいかつしゃうんどう

両大戦間期に行われたサラリーマンの待遇改善運動。労働運動の発展に刺激され、1919年(大正8)日本サラリーマン・ユニオン、20年日本教員組合啓明会などが結成されたのを先駆とし、25年6月結成の神戸サラリーマン・ユニオンにより本格的な運動が開始された。翌年にかけ関東無産俸給生活者組合、札幌・横浜・京都・川崎のサラリーマン・ユニオン(SMU)、大阪非筋肉労働組合(のち大阪俸給生活者組合と改称)などの結成が相次ぎ、26年5月これらの連合組織として日本俸給生活者組合連盟が結成された。同連盟は日本労働組合評議会の支援を受け、労働農民党と結んで活動し、27年(昭和2)10月日本俸給生活者組合評議会と改称したが、三・一五事件の弾圧で壊滅的打撃を受けた。その後、左派は30年3月日本一般使用人組合をつくり、日本労働組合全国協議会に加盟し、中間派(全国大衆党系)の全国俸給者組合評議会、社会民衆党系の全国俸給者協会などが結成され、トーキー争議にも関係したが、組織・活動とも振るわぬまま衰滅した。敗戦後の組織としては69年(昭和44)に全国サラリーマン同盟が結成された。[江口圭一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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