倉内町(読み)くらうちまち

日本歴史地名大系 「倉内町」の解説

倉内町
くらうちまち

[現在地名]沼田市東倉内町ひがしくらうちまち西倉内町にしくらうちまち

明治初年、旧沼田城の郭内および周辺の武家屋敷地を総称して付けられた町名。真田氏時代城下絵図では、城の南を走るほん町の北、東側を南北に走る材木ざいもく町の西にあたる地域で、西は榛名はるな村。同絵図では城内(堀の内)に上級家臣、堀の外側に中級家臣、さらにその外側に下級家臣の名が記される。また、本町通北側には東西に走る通りが描かれる。慶長一七年(一六一二)それまで城内に置かれた伊勢宮(神明宮)を、同通の大手前御馬出おんまだし辻に移築してから伊勢町いせまち(現倉内通)とよばれたといい、「沼田町記」延享五年(一七四八)写分では東西六八間で町家数一九・人数七四。この伊勢町通から北へ向かう二筋の道があり、外堀寄り西側が「あら町」(荒町)材木町寄り東側が「たかぜう町」(鷹匠町)と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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