朝日日本歴史人物事典 「倭王珍」の解説
倭王珍
倭の五王のひとり。中国の歴史書『梁書』諸夷伝は弥と書く。『宋書』倭国伝によれば讃の死後,宋に朝貢し使持節,都督倭・百済・新羅・任那・秦韓・慕韓6国の諸軍事,安東大将軍,倭国王と自称し,正式に任命されることを求めたが,安東将軍,倭国王に任じられたに過ぎなかった。しかし倭隋ら13人の平西・征虜・冠軍・輔国将軍の正式な任命には成功したとする。『日本書紀』にみえる反正天皇に比定する見解が有力。
(関和彦)
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