普及版 字通 「傀」の読み・字形・画数・意味
傀
12画
(異体字)
20画
[字訓] もののけ・おおきい
[説文解字]

[字形] 形声
声符は鬼(き)。鬼に塊・嵬(かい)の声がある。〔説文〕八上に「
なり」と傀偉の意とする。〔周礼、春官、大司楽〕「大傀異
(いさい)」の〔
注〕に「大怪異
とは、天地の奇變を曰ふ」とし、字を怪に改めている。傀は人に鬼が憑依する状態、怪とは地妖の変異をいう。〔説文〕重文(
)の従う所の
は、衣に鬼が憑く意であろう。[訓義]
1. 怪と通じ、もののけ、わざわい。
2. 魁と通じ、大きい、さかんなさま。
3. 塊と通じ、ひとりはなれるさま。
4. 傀儡、くぐつ、あやつり人形。
[古辞書の訓]
〔新
字鏡〕傀 由太介之(ゆたけし)、
、太々波志(たたはし) 〔名義抄〕傀儡 ククツ、上、ククツ・ミニクシ・タタハシ・ユタカナリ、下、クグツヤフル/傀儡師 クグツ・マハシ/傀儡子 クグツ 〔字鏡集〕傀 クグツ・ミニクシ[語系]
傀ku
i、鬼kiu
i、魁ku
i、嵬ngu
iなど鬼声の字に魁偉の意をもつものが多い。
(偉)hiu
iも畳韻の字。[熟語]
傀異▶・傀俄▶・傀怪▶・傀奇▶・傀然▶・傀卓▶・傀民▶・傀儡▶
[下接語]
大傀・倭傀
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

