コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

傀儡 カイライ

6件 の用語解説(傀儡の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

かい‐らい〔クワイ‐〕【××儡】

あやつり人形。くぐつ。でく。
自分の意志や主義を表さず、他人の言いなりに動いて利用されている者。でくの坊。

くぐつ【傀儡】

歌などに合わせて舞わせる操り人形。でく。かいらい。
平安時代以降、1を操ったりして各地を漂泊した芸人。のち、一部は寺社に仕え、布教に従事した。傀儡回し。傀儡師。
傀儡回しの女たちが売春もしたところから》舞妓や遊女。遊び女(め)。傀儡女(くぐつめ)。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

傀儡【くぐつ】

傀儡師とも書き,〈くぐつまわし〉また〈かいらいし〉などともいう。操り人形を指してもいう。平安末期,大江匡房(おおえのまさふさ)の《傀儡子記》によると,彼らは集団で各地を漂泊し,男は狩猟をし,人形回しや曲芸,幻術などを演じ,女は歌をうたい,売春も行った。
→関連項目青墓宿門付雑芸遊女

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

くぐつ【傀儡】


[中国]
 魁,窟などとも書かれる。殉死者の代用物である明器(めいき)に起源するとの考えもあるが,漢の応邵の《風俗通》の佚文に〈魁喪家の楽〉とある傀儡は,追儺(ついな)の日,黄金四目の面に,熊皮をかぶり,玄衣朱裳の身ごしらえをし,戈(か)と盾を手に悪鬼を追う方相面に由来するといわれる。方相の頭が大きく畏怖すべき貌を形容したのが,もともと傀儡の意味なのである。この追儺を喪礼に行ったのが〈喪家の楽〉である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

かいらい【傀儡】

陰にいる人物に思いどおりに操られ、利用されている者。
操り人形。くぐつ。

くぐつ【傀儡】

歌などに合わせて舞わせる操り人形。でく。かいらい。
平安時代以降、を操ったり、今様をうたったりして各地を漂泊した芸人。くぐつまわし。くぐつし。かいらいし。
の女たちが歌舞を演じ、売春をもしたところから〕 芸妓・遊女の称。あそびめ。くぐつめ。 「諸の遊女、-等の歌女を招きて/今昔 13

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の傀儡の言及

【芸能】より

… また,散楽は曲芸,幻術,物真似などを含み宮廷の饗宴の余興にも演じられたが,また民間にも流布して,猿楽(さるがく)とよぶ芸能を生んだ。平安中期に著された藤原明衡の《新猿楽記》には,猿楽を専業とする芸人が京の稲荷祭の雑踏の中で滑稽猥雑な寸劇や曲芸,さらには傀儡(くぐつ),田楽(でんがく)などの芸も演じて人気を博したとあるが,傀儡は人形まわしで,当時これを中心に歌舞,幻術,曲技などをもって各地を巡回する芸能集団も別にあった。また田楽は元来田植の祭事に演じられたお囃子で,太鼓,編木(びんざさら)主体の野性的な音楽の魅力が人気をよび,やがて猿楽にも取り入れられ,またこれを主体に演ずる田楽法師と称する専業芸能者が生まれた。…

【中世社会】より

…そしてこうした女性も特有の被り物(かぶりもの)によって,平民の女性からみずからを区別していた。 遊女,白拍子(しらびようし),傀儡(くぐつ)なども基本的には同様で,そのなかには正式の職人として認められた人々もあったのである。鍛冶,番匠,檜物師などと同様に荘園・公領に給免田を与えられた傀儡の存在や,遊女・白拍子は〈公庭〉に属する人といわれている点などによって,それは明らかである。…

【手傀儡】より

…中世後期に活躍した人形遣い。手傀儡の〈手〉は〈私的な〉という意味をもち職能組織には属さないことを示すもので,平安時代から中世後期に活躍した傀儡が,職能組織として交通の要衝に地歩を築いて活躍したのに対し,手傀儡は宮中や貴族の邸内に参入,当時の流行芸能である猿楽能などを人形で演じて見せた。ほかに一座の少年が輪鼓(りゆうご),師(獅)子舞,曲舞(くせまい)などを演じることもあった(《看聞日記》)。…

【人形浄瑠璃】より


【人形浄瑠璃の歴史】

[成立]
 浄瑠璃は,三河国矢矧(やはぎ)の長者の娘浄瑠璃姫と牛若丸の恋物語で,《十二段草子》とも呼ばれ,中世後期から近世初期に多くの絵巻や草子に書き留められたが,本来は三河の巫女たちによって語られた女主人公をめぐる鳳来寺峰の薬師の霊験譚であったといわれる。その成立については,少なくとも1474年(文明6)ころには,薬師如来の申し子である姫の誕生,牛若との悲恋,死と成仏を語る現在の《しゃうるり御前物語》(山崎美成旧蔵)のごとき長編が都で行われていたと考えられ,1世紀余りのちの〈文禄から慶長への交〉には,外来の三味線を伴奏楽器として,傀儡子(くぐつ)の人形戯と結んで,人形浄瑠璃が成立する(《絵巻`上瑠璃’》および《しゃうるり十六段本》所収の信多純一説)。そのころには,すでに浄瑠璃姫物語以外の新作や幸若(こうわか)の曲目が浄瑠璃の節で語られ,〈浄瑠璃〉は一作品名から一語り物ジャンルの名称に転じていた。…

【民俗芸能】より

…(5)人形芸 桑の木の御神体を手にして語る東北の〈おしら遊び〉は日本の人形芸の原始を示す例だが,大分県の古要(こよう)神社などに伝わる神人形は朝鮮半島の人形とも似て,大陸伝来の人形芸の古風をしのばせる。海辺の村々を漂泊したという平安時代の傀儡(くぐつ)のおもかげは,いまも徳島県の夷(えびす)まわしにも見られ,江戸時代に発達した一人遣いの人形芝居や,大坂で完成した三人遣いの文楽系の人形芝居も各地に分布している。また,からくり人形(からくり)などの人形戯も各地で考案されている。…

※「傀儡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

傀儡の関連キーワード扇形箜篌単体鼻濁音被覆空間畳韻変体仮名をこと点∥乎己止点∥遠古登点躍字篳篥∥觱篥

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

傀儡の関連情報