傘札(読み)かささつ

精選版 日本国語大辞典 「傘札」の意味・読み・例文・類語

かさ‐さつ【傘札】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、美濃国加納藩および磐城国平藩美濃飛地領下村で発行した藩札一種。札元が藩内の傘問屋であり、額面に傘の数量が記入されているところからいう。加納藩のものは安政六年(一八五九)傘一本札(銀二匁相当)、文久元年(一八六一)に傘二本札(銀四匁相当)があり、平藩飛地札の方は慶応三年(一八六七)に傘一本札(銀四匁相当)が発行されている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android