先斗(読み)ポント

精選版 日本国語大辞典 「先斗」の意味・読み・例文・類語

ポント【先斗】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] ponta, ponto 先端・点の意 ) カルタの札を並べた時、その端にある札。
    1. [初出の実例]「賀留多の勝負をはじめける。加様の人の小判を二十両づつ先斗(ホント)にはられしを」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)三)

先斗の補助注記

「先斗」の表記はまず原義を表わす「先」を当て、全体の語形にあわせて「ポント」の「ト」に当てて「斗」を補なったのであろうという(新村出「ぽんと町称呼考」)。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android