先鞭をつける(読み)せんべんをつける

故事成語を知る辞典 「先鞭をつける」の解説

先鞭をつける

人より先にものごとに取り組むことのたとえ。

[使用例] 既に先鞭を附けている人があるのに、自分だけが大きな顔をしたがるのは宜しくないと思われたのであろう[森銑三*露伴翁むだ話|1949]

[由来] 「晋書―劉りゅう琨こん伝」に出て来るエピソードから。三~四世紀、西晋王朝の時代のこと。武将の劉琨は、若いころから負けん気の強い性格でした。あるとき、ライバルとして親しく付き合っていた祖そ逖てきが従軍すると聞いた彼は、友人たちにあてた手紙の中で、「私は武器を枕元に置いて眠り、反乱軍を討伐したいと思っていました。そして、常に祖逖君が『吾に先んじて鞭むちを著つく(私より先に馬に鞭うって、戦いに出かける)』ことになるのを、恐れておりました」と悔しさを訴えたということです。

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