入髪(読み)いれがみ

精選版 日本国語大辞典 「入髪」の意味・読み・例文・類語

いれ‐がみ【入髪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 髪の毛の少ない人や短い人が、髪を結うときに補う毛。添え髪。入れ毛。かもじ。
    1. [初出の実例]「先、自も入髪(イレガミ)して、夫始め娘にもしらせぬ事」(出典浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)中)
  3. 特に遊里で、僧体をごまかそうとする僧や、私刑で鬢(びん)の毛を切られた者がつけたかもじ。付け髪。
    1. [初出の実例]「入髪でいけしゃあしゃあと中の丁」(出典:雑俳・柳多留‐初(1765))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android