最新 地学事典 「八幡平火山群」の解説
はちまんたいかざんぐん
八幡平火山群
Hachimantai volcano group
秋田・岩手北部県境に位置する火山群。このうち八幡平火山は同火山群の西部に位置し,最も高い1,613mのなだらかな山頂地形を有し,気象庁の活火山名は八幡平,活火山(ランクC)に認定されている。中新世後期の堆積岩などを基盤岩とし,火山群全体としては玉川溶結凝灰岩と指交関係。北部の八幡平・諸檜岳,南部の大深岳・曲崎山,北東部の茶臼岳・前森山各グループに大別され,30以上の火山体からなる。各火山体は成層火山・溶岩ドーム・厚い溶岩流からなり,岩石は多くが輝石安山岩・かんらん石輝石安山岩で少量の輝石かんらん石玄武岩および輝石デイサイトを伴う。岩石は正帯磁または逆帯磁を示す。八幡平火山群の水蒸気噴火は,八幡平から源太森における八幡沼火口群の完新世の噴火と旧松尾鉱山北方の地すべり堆積物に生じた御在所火口群の噴火がある。八幡沼火口群は,約9,700年前,約8,000年前,約6,000年前の3回の噴火が確認されている。熱水変質帯,硫化鉱や硫黄鉱床,温泉・噴気活動などが各所に認められる。
執筆者:須藤 茂・和知 剛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

