硫黄鉱床(読み)いおうこうしょう

最新 地学事典 「硫黄鉱床」の解説

いおうこうしょう
硫黄鉱床

sulfur deposit

狭義には単体硫黄鉱床を指し,広義には硫化鉄鉱床を含む。狭義の鉱床には堆積鉱床(蒸発残留鉱床に伴う)・火山性鉱床がある。前者は硬石膏・石膏の硫黄バクテリアによる還元作用で生成し,米国テキサス~アラバマ州のジュラ紀岩塩ドームに伴う帽子状鉱床が著名。Frasch process(地下に蒸気を送り硫黄を溶かしポンプで汲み上げる)で採掘。後者は新第三紀末から現世の環太平洋火山帯に小規模に産し,日本・チリなどが代表。日本の鉱床はすべて火山性で松尾・草津白根(鉱染交代),那須岳・薩摩硫黄島(噴気),知床(硫黄溶岩),万座(沈殿硫黄)など。石油天然ガス精製に伴う回収硫黄,Cu・Pb・Zn硫化鉱の精錬ガスからの硫黄,化石燃料の燃焼に伴う排煙脱硫硫黄などの供給のため,1972年日本の鉱石硫黄の生産は途絶えた。世界の生産量は5,560万t(1991),うちフラッシュ法938万t,鉱石硫黄276万t,硫化鉄鉱980万t,回収硫黄2,320万t。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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