八軒屋村(読み)はちけんやむら

日本歴史地名大系 「八軒屋村」の解説

八軒屋村
はちけんやむら

[現在地名]福山市加茂かも町八軒屋

上岩成かみいわなり村の北に正戸しようと(勝戸)山を挟んで位置する。慶長一七年(一六一二)に新しく開かれた村で、その時の居住戸数から村名が付けられたという。移住した農民には家と土地一町が支給され、当年一作の年貢と五年間の賦役が免除された(高橋氏蔵文書)。しかし元和五年(一六一九)の備後国知行帳、寛文四年(一六六四)の「寛文朱印留」には村名はみえず、元禄一三年(一七〇〇)検地で初めて独立村とされ、高一三四石余と定まった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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