日本歴史地名大系 「六座町」の解説 六座町ろくざまち 佐賀県:佐賀市佐賀城下六座町[現在地名]佐賀市六座町天正末年に蠣久(かきひさ)(現佐賀市鍋島町)から伊勢(いせ)社・天神社などを移し、蠣久の商人右近刑部・中元寺新右衛門・団良円の三人を町人頭として最初の佐賀城下町造りに着手した(勝茂公譜考補)。その当初の町が「天正十九年、蠣久ヨリ佐嘉ヘ町御引キ移シノ時、六座町・伊勢屋町・中町・白山町ヲ始メニ御引キナサレ」とあるように六座町をはじめとする四町である。のち点合(てんや)町に続いて西へ延びる長崎街道に面した町となったが、六座町の名は「金座・銀座・朱漆座・油座・穀物座・釜座」の六座に由来するといわれる。のち釜座は嘉瀬津(かせつ)に移って嘉瀬の鋳物の起源となったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報