六門(読み)ろくもん

精選版 日本国語大辞典 「六門」の意味・読み・例文・類語

ろく‐もん【六門】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 六つの門。また、特定の六つの門。たとえば、京都御所外郭の建礼門、建春門、宜秋門、朔平門、清所御門、皇后宮御門を皇居の六門という。
    1. [初出の実例]「凡年終儺者。差鼓夫六人、馬六疋、送兵庫寮配宮城六門」(出典:延喜式(927)四二)
  3. 特に、近世、京都の禁裏(京都御苑)の四囲に設けられた六つの門。中立売御門(西御門)、堺町御門(南御門)、清和院御門(東御門)、水流御門(東北御門、また、石薬師御門)、今出川御門(北御門)、乾御門(北西御門)をいう。宝永年中(一七〇四‐一一)、新在家御門(一名蛤御門)、下立売御門、寺町御門の三門を造り、九門となった。
    1. [初出の実例]「天正十八年造営之時四方在六之門故今尚謂六門内、近来宝永年中増方境九門」(出典:山城名跡巡行志(1754)一)
  4. から転じて、六門を守る職名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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