デジタル大辞泉 「共同実施」の意味・読み・例文・類語 きょうどう‐じっし【共同実施】 京都議定書による京都メカニズムの一。温室効果ガスの排出量削減義務のある先進国が共同で排出量削減事業を行い、実際に削減事業を行った国で生じた排出削減量を、投資を行った先進国へクレジットとして移転させる仕組み。JI(joint implementation)。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
知恵蔵 「共同実施」の解説 共同実施 投資対象国で二酸化炭素を削減する手段に投資をした国が、その見返りに排出削減単位をクレジットとして獲得できる仕組み。1991年にノルウェーとドイツが初めて概念を提案し、95年に始められた共同実施活動(AIJ)と呼ばれるクレジットのない試験的なプロジェクトを経て、京都メカニズムのうち2つの柔軟性措置、すなわち共同実施(JI)とクリーン開発メカニズムにつながった。京都議定書では、JIの対象を先進国同士に限り「国内措置に対して補足的であること」も明記された。 (飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by