其につけても(読み)それにつけても

精選版 日本国語大辞典 「其につけても」の意味・読み・例文・類語

それ【其】 に つけても

  1. それ(其)にしても
    1. [初出の実例]「御袴着のこと〈略〉御蔵寮御殿の物を尽くして、いみじうせさせ給。それにつけても、世のそしりのみ多かれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  2. そういうことがあるためにますます。それによっていっそう。
    1. [初出の実例]「世にくせごとのおこりさふらひしかば、それにつけても念仏をふかくたのみて、世のいのりにこころいれてまふしあはせたまふべしとぞおぼえさふらふ」(出典:親鸞聖人消息(13C中)略本二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android