日本歴史地名大系 「兼山記」の解説
兼山記
かねやまき
異記 金山記 一巻
成立 江戸初期か
解説 可児郡兼山の城主森長可の一代記。長可は本能寺で織田信長に殉じた蘭丸・坊丸・力丸兄弟の長兄であり信長傘下の美濃で権勢を振るう。信長没後豊臣秀吉と通じ、長久手の戦で織田軍と対して破れるまでを記す。項目に斎藤大納言之事・森家之事・信長卿武蔵ト云名ヲ被下事・御舎弟衆公エ被召出附武州公御働ノ事・武州公御上洛之事・道家弥三郎注進附武州公智略之事・御母儀御愁傷ノ事・御舎弟衆御吊附肥田玄蕃攻給事・武州公各務小左衛門ヲ被召出事・大森之城合戦附長谷川彦左衛門手柄ノ事・牛ケ鼻合戦附渡辺越中抜懸ノ事・三ケ所ノ城御手ニ入事・高木妻木二ケ所之城降参附土岐三河守最後之事・土岐三河守由来ノ事・苗木ノ城軍ノ事・尾州羽黒合戦之事・二宮神霊附甲州伊佐和川物語ノ事がある。
活字本 改定史籍集覧一四・続群書類従二一下・一信社出版部刊美濃大史料文庫三
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報