ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内部標準法」の意味・わかりやすい解説 内部標準法ないぶひょうじゅんほうinternal standard method 定量分析における精度向上のための手段の1つで,分析化学用語である。目的成分Aに対して,あらかじめ試料中に存在するか,あるいは一定既知量添加される第三物質Bを内部標準という。定量にあたっては目的成分Aの発する分析信号 (シグナル,濃度に比例する量) を直接使わず,内部標準Bの発する信号との比をとり,これを成分Aの濃度に対応する信号として扱う。検量線などを作製するときに用いられる。このような手続により,分析試料が分析中に受ける各種の不規則な変化を相殺し,分析精度を向上させることができる。 W.ゲルラハにより定量分光分析に使われたのが最初である。現在では各種分析に応用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by