円高不況(読み)えんだかふきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「円高不況」の意味・わかりやすい解説

円高不況
えんだかふきょう

円相場の上昇に伴い輸出産業の国際競争力が低下,その収益悪化が国内に波及して起る不況。変動相場制に移行して以来,急激な円高になるたびに円高不況が起きているが,最も厳しかったのがプラザ合意 (1985年9月) をきっかけにしたドル安 (円高) 誘導による 86年から 87年にかけての不況である。中小の輸出主導型企業の苦境が政治問題化するなかで,史上最低の 2.5%まで公定歩合を下げる超金融緩和を行うなど,不況対策が実施された。これに対し 91年初め以来の景気後退は,前回円高不況時の景気てこ入れ策の副作用であるストック調整に円高が加わった複合的不況といえる。

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