以来（読み）イライ

デジタル大辞泉

い‐らい【以来／^×已来】

１ その時よりこのかた。それより引き続き。「正月―ずっと禁煙している」
２ こののち。今後。以後。「―慎みます」
[類語]その後・以後・以降・爾後・爾来・あと・向こう・今後・向後こうご・きょうこう・この先・これから・今から

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

い‐らい【以来・已来】

1. 〘 名詞 〙 ( 多く時、年齢、事件などを表わす語に付いて ) その時点を含み、それより後ずっとの意を表わす。→「いご（以後）」の補注。
2. (イ) 過去のある時点、また、ある年齢を起点にしていう。…よりこのかた。…からずっと引き続いていること。
   1. [初出の実例]「治暦四年四月十九日立后。此夕帝崩。自_レ爾以来偏発_二道心_一」(出典：古事談（1212‐15頃）二)
   2. 「一別以来(イライ)まづまづお達者で」(出典：滑稽本・浮世風呂（1809‐13）前)
   3. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公一三年〕
3. (ロ) 現在を起点にしていう。今より後ずっと。現在を表わす語が上に付く場合と単独の場合とがある。
   1. [初出の実例]「只今ようして参っても、以来がなりまらすまひ」(出典：虎明本狂言・引敷聟（室町末‐近世初）)
   2. 「以来屹度心得まするで、何卒相変りませず」(出典：湯島詣（1899）〈泉鏡花〉三六)
   3. [その他の文献]〔戦国策‐韓策・宣恵王〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【以来】いらい

～よりこのかた。〔孟子、公孫丑上〕人の民に於ける、亦たなり。其のを出でて、其の(すい)を拔く。生民より以來、未だ孔子よりんなるはらざるなり。

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出典　平凡社「普及版 字通」