冷こい(読み)ひやっこい

精選版 日本国語大辞典 「冷こい」の意味・読み・例文・類語

ひやっ‐こ・い【冷こい】

〘形口〙 ひやっこ・し 〘形ク〙 (「ひやこい」の変化した語。「ひゃっこい」とも) ひややかである。ひえた状態である。つめたい。
※俳諧・やつこはいかい(1667)「政道不儀の代は汗道具 ひやっこき水にて耳や洗ふらん」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「ヲヲ、ひやっこい。〈略〉なぜ立ってゐてはねをかけた」
ひやっこ‐さ
〘名〙

ひやっ‐こい【冷こい】

[1] 〘感〙 冷水(ひやみず)売りの呼び声。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「氷水あがらんか冷(ヒヤッコ)い。汲立あがらんか冷(ヒヤッコ)い」
[2] 〘名〙 ((一)から) 冷水売り。
※雑俳・柳多留‐六六(1814)「冷っこい仕廻そこらへまきちらし」

ひや‐こ・い【冷こい】

〘形口〙 ひやこ・し 〘形ク〙 (「こい」は接尾語) =ひやっこい(冷━)
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三「俄に水涌あがりきよげに冷(ヒヤ)こく夏をしのぐためには是ぞと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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