朝日日本歴史人物事典 「凡判麻呂」の解説
凡判麻呂
奈良時代の下級官人。造東大寺司の史生(書記官),算師(経理係)。姓は直。凡直は中・四国に広くみられる旧国造家の氏姓。東大寺の造営が進行している最中,造講堂所や造金堂(大仏殿)所に勤務したほか,越前(福井県)の東大寺領荘園(糞置庄,高串庄,道守庄)や東大寺領伊賀玉滝杣(三重県阿山町玉滝付近)の検田使として現地に赴き,書記,経理などの実務を担当。最高位は従七位下。
(狩野久)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報