出入・出這入(読み)ではいり

精選版 日本国語大辞典 「出入・出這入」の意味・読み・例文・類語

で‐はいり ‥はひり【出入・出這入】

〘名〙
咄本・鹿の子餠(1772)海鼠腸「こいつ出這入(デハイリ)にうまいやつだ」
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉四〇「お前とは縁切に成って仕舞ったから、私が出這入りをする訳ぢゃアないが」
※闘いへの怖れ(1955)〈島尾敏雄〉「出はいりの多い、入江に沿った細い道を」
※談義本・根無草(1763‐69)後「舞台の出這入(デハイリ)ちょんの間盃」
[補注]「でいり」よりも口語的な表現。

で‐はい・る ‥はひる【出入・出這入】

〘自ラ四〙 出たりはいったりする。その家に親しく通う。
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六二「向は何でも大先生弟子衆(でしこ)も出這入り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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