出来損(読み)できそこない

精選版 日本国語大辞典 「出来損」の意味・読み・例文・類語

でき‐そこない ‥そこなひ【出来損】

〘名〙 (形動)
① できあがりが完全でないこと。ふできなこと。また、そのさまやそのもの。できそんじ。
※俳諧・文政句帖‐五年(1822)六月暮日やでき損ひの雲の峰」
能力などが満足でないものやさまをあざけっていう語。できそこね。〔羅葡日辞書(1595)〕
※小説平家(1965‐67)〈花田清輝〉五「信光は、海野一族の出来損(デキソコナ)いで」

でき‐そこな・う ‥そこなふ【出来損】

〘自ワ五(ハ四)〙 うまくできあがらないで不完全にできる。しそこなう。しそんじる。また、能力などが十分でない人間になる。できそこねる。できそんずる。〔和英語林集成初版)(1867)〕
※ゆく年(1928‐29)〈久保田万太郎〉三「いくら金が出来たって、お前、子供がみんな出来損って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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