切線照射(読み)せっせんしょうしゃ(英語表記)tangential irradiation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切線照射」の意味・わかりやすい解説

切線照射
せっせんしょうしゃ
tangential irradiation

体表に近い部位の癌などをX線または γ 線などの放射線照射で治療する場合,病巣背後にある健康組織への照射をなくし,全身被曝線量を減少させるため,体輪郭の切線方向に照射する治療法。接線照射ともいう。乳癌で胸壁部分に照射する際にしばしば用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android