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被曝線量 ひばくせんりょう exposure dose

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

被曝線量
ひばくせんりょう
exposure dose

事故被曝,職業被曝医療被曝などによる被曝放射線量グレイ(Gy。1Gy=100rad〈ラド〉),シーベルト(Sv)などの単位で示す。同じ吸収線量でも,線質の差によって生物学的効果は大きく異なるため,被曝した放射線の種類を記録しておく必要がある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ひばく‐せんりょう〔‐センリヤウ〕【被×曝線量】

生体が受ける放射線の総量。単位はシーベルト(Sv)。
[補説]自然放射線からの年間被曝量は平均2.4ミリシーベルト、胸部CTスキャン1回分で6.9ミリシーベルト、1回または年間被曝量が100ミリシーベルト以上で人体に有害な影響が生じる原因となり、一度に4シーベルト被曝すると50パーセントの人が骨髄障害を起こして死亡するとされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

被曝線量
ひばくせんりょう

人や物が放射線に曝(さら)されることによって受ける被曝の程度を示す概念。被曝した放射線の総量で表す。被曝量ともいう。人が一度に大量の放射線を受けると、身体に重大な影響を受け、死に至ることもある。このため、1977年に国際放射線防護委員会(ICRP)が被曝線量の基準(1990年と2007年に改定)を定め、各国に勧告している。日本では原子力規制委員会の傘下にある放射線審議会に諮問・答申して被曝線量基準などを定めている。
 被曝線量には、吸収線量(absorbed dose)と線量当量(dose equivalent)がある。吸収線量は、物体が吸収した放射線のエネルギー量を示すもので、単位はグレイ(Gy)。しかし、放射線はその種類によって生体への影響度が異なるため、生体への影響の程度をみるためには、吸収エネルギーの物理的な量を示す吸収線量に放射線の種類ごとの生体への影響を考慮した係数(放射線荷重係数)を掛けて計算する必要があり、これが線量当量である。その単位はシーベルト(Sv)。また、放射線荷重係数はα(アルファ)線が20、β(ベータ)線が1、中性子線がそのエネルギー量によって5~20などとなっている。被曝線量については、人体への影響を考慮した線量当量で議論されることが多く、この数値が小さいほど健康への影響は少ないことを示す。
 線量当量は、等価線量(equivalent dose)と実効線量(effective dose)の2種類に分けられる。等価線量は、組織・臓器の一つ一つの被曝線量をその組織・臓器が受けた線量当量で表したものである。一方、実効線量は、組織・臓器によって放射線の影響度に差があるため、癌(がん)の発生のしやすさなどを反映した係数(組織荷重係数)を等価線量に掛けて、さらに被曝した全組織・臓器の線量を合計したもので、全身の被曝線量を示している。組織荷重係数は、肺・胃・乳房は0.12、生殖腺(せん)は0.08、甲状腺・肝臓・食道は0.04、皮膚は0.01などとなっている。等価線量と実効線量は、ともに単位がシーベルトであるが、別の概念であり、両者は単純比較できない。
 放射線被曝には、原子力発電所事故や原子爆弾などの被曝のほか、日常自然界から受ける「自然被曝」、X線撮影やCTスキャンなどの医療行為で受ける「医療被曝」、航空機のパイロットや客室乗務員、原子力施設従事者など高い線量を受ける職場で働く人の「職業被曝」がある。人は通常生活において1年間に約2.4ミリシーベルトの自然被曝を受けるほか、全身CTスキャン1回で約6.9ミリシーベルトの医療被曝を受けている。国際放射線防護委員会は人体がそれ以上被曝してはならない線量の上限値「線量限度」を定めており、自然被曝と医療被曝を除き、一般の人の年間線量限度を1ミリシーベルトに設定し、守るよう勧告している。[編集部]

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