照射(読み)ショウシャ

デジタル大辞泉 「照射」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しゃ〔セウ‐〕【照射】

[名](スル)
日光などが照らすこと。「照射時間」
治療のために赤外線放射線を当てること。ふつうX線αアルファ線・γガンマ線などについていう。「X線を照射して胸部レントゲン写真をとる」
[類語]照らす照明投光投射投影

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「照射」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しゃセウ‥【照射】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 日光が照りつけること。
    1. [初出の実例]「大気の動揺、日熱の照射共に適宜なる時は」(出典:真善美日本人(1891)〈三宅雪嶺〉土地生産力の保護〈大内健〉)
  3. 光線をあてて照らすこと。
    1. [初出の実例]「白色光線の照射によって」(出典:女について(1948)〈武田泰淳〉)
  4. 特に、治療のためなどに放射線や赤外線などをあてること。
    1. [初出の実例]「卵巣を照射された女性の場合も」(出典:地の群れ(1963)〈井上光晴〉八)
  5. ( 光をあてて明らかにする意 ) はっきりさせること。また、対照すること。
    1. [初出の実例]「すべての真実が否定や分析によって照射されるといふのではない」(出典:白鳥と秋声の抗争(1934)〈矢崎弾〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android