刈り積む(読み)かりつむ

精選版 日本国語大辞典 「刈り積む」の意味・読み・例文・類語

かり‐つ・む【刈積】

  1. 〘 他動詞 マ行四段活用 〙
  2. 刈って積み上げる。
    1. [初出の実例]「大船に葦荷苅積(かりつみ)みみにも妹は心に乗りにけるかも」(出典万葉集(8C後)一一・二七四八)
  3. 刈って舟や車などに積み込む。
    1. [初出の実例]「苅菖蒲 淀野より川浪かけてかをる也あやめ刈つむ舟のおひ風」(出典:草根集(1473頃)四)
  4. 刈って、しまっておく。
    1. [初出の実例]「潮干なば玉藻苅蔵(かりつめ)家の妹が浜づと乞はば何を示さむ」(出典:万葉集(8C後)三・三六〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む