初倉村
はづくらむら
[現在地名]島田市阪本
大柳新田の西、色尾村の北、大井川右岸に面し、たびたび洪水被害を受けた。中世の初倉庄のうちとみられる。永禄一二年(一五六九)一月二八日の徳川家康判物(朝比奈文書)に「六拾九貫文 いろう・初倉」とみえ、家康が朝比奈十左衛門尉らに鶴見佐渡守旧領の当地内ほかを与えている。文禄二年検地高目録に初倉村とみえ、高四七三石余、掛川城主山内一豊領。正保郷帳では筈倉村とみえ、幕府領、田方一四三石余・畑方五四石余、ほかに種月院・敬満神社(鏡満大菩薩)領各一石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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