初雁の(読み)はつかりの

精選版 日本国語大辞典 「初雁の」の意味・読み・例文・類語

はつかり‐の【初雁の】

同音の繰り返しで、「はつかに」にかかる。
古今(905‐914)恋一・四八一「はつかりのはつかに声を聞きしよりなかぞらにのみ物を思ふ哉〈凡河内躬恒〉」
② 雁が鳴きながら渡ってくるところから、「泣き渡る」にかかる。
※古今(905‐914)恋四・七三五「思ひ出でて恋しき時ははつかりのなきて渡ると人知るらめや〈大伴黒主〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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