日本歴史地名大系 「別当賀川」の解説 別当賀川べつとうががわ 北海道:釧路支庁浜中町別当賀川浜中町の東部緑栄(りよくえい)付近を源流として、東北東に流れ、姉別(あねべつ)、根室市厚床(あつとこ)の両市街地の南を通り、蛇行しながら流れて根室市川口(かわぐち)で風蓮(ふうれん)湖に注いでいる。流路延長四〇・六キロ、流域面積一〇三・八平方キロ。「ベットガガワ」ともいう。流域には標高六〇―八〇メートルの海成段丘が発達し、別当賀川はその北縁を流れている。この川に合流する小河川はいずれも段丘面を開析して北流するものばかりで、特異な水系を示す。河口付近には、別当賀一番沢川(べつとうがいちばんざわがわ)遺跡をはじめとして、多数の遺跡がある。前近代の文献には「ベトカ川」(「協和私役」安政三年八月二〇日条)、「ヘトカ」川・「ヘツトカ」川(場所境調書)などと記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by