剃手(読み)そりて

精選版 日本国語大辞典 「剃手」の意味・読み・例文・類語

そり‐て【剃手】

  1. 〘 名詞 〙 髪やひげなどを剃る人。また、出家にあたり剃髪する人。また、その役。
    1. [初出の実例]「今日深双髪忽作比丘〈略〉剃手法印権大僧都慈順、公潤等」(出典:後深草天皇宸記‐正応三年(1290)二月一一日)
    2. 「必ず何街(どこ)かの理髪床の前に、銀杏髷に結った丸顔の十七八が立って居て、そして、中なる剃手(ソリテ)と次の如き会話を交ふるを聞くであらう」(出典葬列(1906)〈石川啄木〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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