会話(読み)かいわ

日本大百科全書(ニッポニカ)「会話」の解説

会話
かいわ

日常話されることばの、つながりのある発話のひとまとまりをいう。ことばを、話し手だけのものでなく、その場にいる聞き手や傍観者との人間関係、話の目的なども含めてとらえる会話には、次のような構造や規則があることがわかっている。会話の始まりと終わり、話題のくぎりでは、フォーマルな言語形式がみられる。また、表層に現れない共通の理解事項に依存して発話が交されるため、言語表現の省略が多い。会話の始め方と終わり方、話し手の順序、何をいうかについて、一定の規則があるが、それは社会、文化により多少異なる。電話の会話の始め方は、英語では、受話器をとった人が先に「ハロー」または自分の姓かオフィス名をいうが、日本語では、かけた人が先に「もしもし」ということがよくある。これまでの研究成果で話し手交替の方法、間違いの言い直し方、同時発言、遮りなどについての会話構成要素の記述分析がなされている。顔の表情、ゼスチュア、近接距離など、非言語行動も会話のなかで重要な役割を果たしている。

[井出祥子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「会話」の解説

かい‐わ クヮイ‥【会話】

〘名〙
① 二人以上の人が集まって互いに話をかわすこと。また、その話の内容。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「にて酒果を供し、会話すること数刻の後に」 〔孟郊題〕
② 外国語で話し合うこと。特に、外国語学習で、文法、作文などに対していう。
※諷誡京わらんべ(1886)〈坪内逍遙〉五「毎週二度、会話の教師とは情けない訳で」

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普及版 字通「会話」の解説

【会話】かい(くわい)わ

人と話す。対話。・孟郊〔二三の友と、秋宵、清上人の院に会話す〕詩 何れの處の山か幽ならざらん 此の中、別なり

字通「会」の項目を見る

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