前渡(読み)まえわたり

精選版 日本国語大辞典 「前渡」の意味・読み・例文・類語

まえ‐わたりまへ‥【前渡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 前を素通りして行くこと。立ち寄らずに前を通り過ぎること。
    1. [初出の実例]「昨日のまへわたりは、日のくれにしかばなどあり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. ある人をとびこえて昇進すること。
    1. [初出の実例]「左大弁のまへわたり、まかりならぬものなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
  4. 体裁をつくろって通り過ぎること。
    1. [初出の実例]「あだめく物は、前渡(マヘワタ)りしてとをる」(出典仮名草子・尤双紙(1632)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む