体裁(読み)ていさい

精選版 日本国語大辞典「体裁」の解説

てい‐さい【体裁】

〘名〙
① 外から見たときの感じ。様子。外観。
※松山集(1365頃)蒲団「錦茵繍褥付塵埃、実相円成有体裁
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七「威勢よく席を譲ると、うらなり君は恐れ入った体裁で」
文の格式。また、しっかりと整った形式。
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「荊公の論は体さいを先に云ほどにぞ」 〔沈約‐謝霊運伝論〕
③ 他人から見られた時のかっこう。みえ。面目。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一七「談話応接多くは其体裁を失ふ」
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「あんまり体裁(テイサイ)のいい話じゃないヨ」
④ 顔つきや口先だけで他人の気に入るようなふるまいをすること。
※人間失格(1948)〈太宰治〉第三の手記「男はたいてい、おっかなびっくりで、おていさいばかり飾り」

たい‐さい【体裁】

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デジタル大辞泉「体裁」の解説

てい‐さい【体裁】

外から見た感じ・ようす。外見。外観。「料理を体裁よく盛りつける」
世間の人の目にうつる自分のかっこう。世間体。みえ。「体裁ばかりを取り繕う」「パーティーに一人で行くのは体裁が悪い」
それらしい形式。「企画書としての体裁をなしていない」
相手を喜ばせるような振る舞いや口先だけの言葉。「体裁を言う」
[類語](2世間体体面外聞格好押し出し風体風采人体人前見場みば見栄え見た目見かけ見てくれ/(3形式フォーム年式かた様式型式かたしき書式フォーマットスタイルモデルパターンタイプ類型定型ひな形方式手本見本サンプルスタンダードプロトタイプ

たい‐さい【体裁】

ていさい(体裁)

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普及版 字通「体裁」の解説

【体裁】たいさい・ていさい

のすがた。〔宋書、謝霊運伝論〕爰(ここ)に宋氏に(およ)び、顏(延年)・謝(霊運)聲を(あ)ぐ。靈の興會標擧、年の體裁密、竝びに秀に方(くら)べ、を後に垂る。

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