前立仏(読み)まえだちぶつ

改訂新版 世界大百科事典 「前立仏」の意味・わかりやすい解説

前立仏 (まえだちぶつ)

お前立ちともいい,平常公開されない仏像秘仏)の厨子(ずし)の前に身代りとして安置され,礼拝者にその尊容をしのばせる仏像である。主として密教寺院において多く見られ,絶対の秘仏である長野善光寺の本尊阿弥陀三尊像の前立仏は重要文化財。大阪府河内長野市観心寺の本尊如意輪観音像(国宝)は平安初期彫刻の代表作であるが,前立ちの如意輪観音像も小像ながら平安後期の優作である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 正士

関連語をあわせて調べる

梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...

入梅の用語解説を読む